血圧 心電図検査(健康診断)で分かる病気

血圧や心電図を測って分かる事

循環器系検査の血圧・心電図検査と見方について。血圧とは、血液が血管壁を押す圧力のことで、普通は動脈の血圧を意味します。心電図検査は循環器疾患(心臓自体の病気、高血圧症、動脈硬化症などの血管の病気と、それらによって起こる2次的な病気)を発見する手段の一つです。

循環器検査:血圧について

どんなときにも血液を全身の隅々まで(特に脳へ)いき渡らせるために、からだのいろいろな条件に応じて、心臓は血液を押し出す力(心臓の拍出力)と収縮する回数(脈拍数)を変えて対応しています。
実際の血圧が決まるのは、次のような要素によります。
①心臓の拍出力
②末端血管の抵抗
③動脈壁の弾力性
④血液の粘度
⑤動脈系内にある血液量

普通の状態では、このうち①と②が血圧の変動に大きく関係しています。
血圧は測定する部位によっても違いがあります。
普通は上腕部で測定します。
健康診断では、椅子に座って測るのが原則です。

最高血圧、最低血圧とは何か?

心臓は収縮と拡張を繰り返して、ポンプのように血液を送り出しています。
心臓が収縮したときの血圧が最高血圧(収縮期血圧・最大血圧)で、心臓が拡張したときの血圧が最低血圧(拡張期血圧・最小血圧)です。

血圧って変動しやすいんですよ

血圧は一定ではなく、常に変動しています。
同じ人でも、からだの活動状況、体位、気温、時間帯、喫煙、飲酒、入浴などで大きく変動します。
健康診断の会場にあわてて走って行ったその直後に血圧を測定すると、一般に血圧は高くなります。
緊張しただけでも血圧はあがります。
早めに会場に行って10分か20分休んで、気持ちを落ち着かせて測定してもらいましょう。
健康診断の結果を役立てよう!「血圧が高い場合?」のページへ

循環器検査:心電図検査について

心筋が活動するときに生じる電気を波形にしたもの
心臓は特殊な筋肉でできており、その筋肉(心筋)が収縮したり、ゆるんだりすることによってポンプ作用をしています。
筋肉が活動するときにはわずかながら電気が生じています。
この心筋の活動によって生じた活動電位を取り出し、波形にしたものが心電図です。
標準の心電図は、四肢と胸部の決められた部位から、決められた組み合わせで12種類の誘導波形を記録することになっています。
波形の1つ1つに名称が付けられていて、心電図の所見として、「幅広いQRS」「非特異的ST-T変化」などのような表現がされます(下図参照)。

心電図でわかることって???

心電図では、次のようなことがわかります。
①心筋が肥大すると発生する活動電位の強さも大きくなります。
そのことから心筋の肥大(心肥大)の有無がわかります。
②心筋が働くためには、酸素が必要です。
その酸素は血液から供給されます。
心臓の中には常に大量の血液が流れていますが、この血液からは心臓へ直接に酸素を供給できません。
血液はいったん心臓から出て、大動脈の起始部からすぐに枝分かれして、改めて心臓へ分布する動脈(冠動脈:かんどうみゃく)を通って心筋へ供給されます。
この冠動脈が動脈硬化を起こすと、十分血液が流れなくなり、心筋に障害をきたします。
このときに、心電図の波形に変化が出ます(狭心症や心筋梗塞(こうそく)の時に当たります。これらをまとめて虚血性心疾患と言います)。
③心拍数やそのリズムは心電図によく現されます。
普通の状態では、心臓は比較的リズミカルな拍動をあいています。
この拍動は、心臓の特定の部位(洞)から出た刺激が、一定のルート(刺激伝導路)を通って心筋に伝えられ、その刺激で心筋が収縮することによって生じます。
この刺激の出方が不整になったり、伝導が途中でとだえたり、変形されたりすると、不整脈になります。(不整脈と伝導障害)
④カリウムなどの電解質の濃度が異常になると、心筋の収縮に異常をきたします。
これも心電図の波形の変化として現れます。
⑤心臓を包んでいる膜(心膜)に炎症が起こって、液がたまったり、出血して血液がたまると、心筋から生じた活動電位の体表面への伝わり方が変化して、心電図に異常が現れます。
これらの診断には心電図が役立ちますが、心臓機能そのものを診断するものではありません。
健康診断の結果を役立てよう!「心電図に異常があったら?」のページへ


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