早期発見で子宮がんを治そう!
子宮ガンは、かつては日本人女性で胃ガンに次いで多いガンでしたが、最近では、子宮ガンによる死亡率は年々減少しています。(下図)
子宮ガン年齢階層別年次別死亡率
特に若年・中年層での死亡率が減少していますが、これには子宮ガン検診による早期発見が大いに役立っています。
子宮ガンは、子宮頚ガン※と子宮体ガン※※(内膜ガン)に大別されますが、日本人の子宮ガンの90%近くを占める子宮頚がんは検診でも、根治可能な早期ガンのうちに、比較的容易に発見することができます。
※子宮頚ガン
子宮が膣内に出ている部分(子宮膣部)と子宮内部に続く部分(頚管)の粘膜から発生するガン。性体験が早い人、初産年齢の若い人、多産の人に多いと言われています。
※※子宮体ガン
子宮体部の内膜に発生するガン。元来日本人には少なかったのですが、近年増加傾向にあります。未婚の人、妊娠を経験していない人、閉経前後の人に多いと言われ、さらに、高蛋白・高脂肪食を好む人で、肥満症や糖尿病の人に多い傾向があります。
子宮ガン検診で行われる検査
☆細胞診
専門医が綿棒で子宮頚部の粘膜をこすって、分泌物を取り、顕微鏡で調べます。子宮頚ガンがあれば、ガン細胞は剥がれやすいので分泌物の中にガン細胞を発見できます。
精密検査で行われる検査
☆コルポスコープ検査および組織診
細胞診でガンが疑われる細胞がみられたら、コルポスコープという内視鏡で直接子宮頚部を観察し、異常が疑われる部位から組織片を採取して、顕微鏡で詳しく調べ、診断を確定します。