なぜ健康診断やがん検診を受けるのか?
私たちのからだは、若くて元気なうちは、少々無理をしても一晩眠ると回復します。しかし、運動不足や食べすぎ、飲みすぎ、睡眠不足が良くないとわかっていながら改めないでいると、中高年世代に入ってから、その歪みは、からだに正直に現れてきます。
成人病は、自分でつくる自分の病気です
太りすぎ、血圧が高い、尿に糖が出た、コレステロール値が高いなど、そのほとんどは、いわゆる成人病に関わる症状です。
まだまだ成人病年齢ではないと思っていても、徐々にしのびよってくるのが成人病です。
ひそかに進行し、気が付いたときには、かなり症状が進んでいたということが起こります。
そこが急性の病気と大きく違うところです。
成人病は、最近は「生活習慣病」とも言われるように私たちの生活習慣からつくられます。
つまり、「自分でつくる自分の病気」なのです。
からだのことを考えない生活習慣のツケが、成人病という形で現れてくるわけです。
健康管理の第一歩は、自分の健康状態をよく知ることから
私たちは、年をとり老化してはいきますが、健康な生活を心がけ、実行していけば、成人病が発症したとしても軽くて済みます。
成人病をできるだけ先に押しやるためには、どこかで生活を反省しなければなりません。
早く気付き、また、早期のうちに見つけられれば、ちょっと生活を改めるだけで、健康が意地できます。
それには、常に自分の健康状態をよく知り、毎年、からだの状態の変化に注意しながら、発病に至らぬよう各自努力していくことが大切です。
定期健康診断は健康生活のよき伴侶です
そういったことから、35歳以上の人を対象にした健康診断を「第2種定期健康診断」として、従来の検査項目に、成人病の早期発見を主眼とした検査項目を加え、より充実した内容で実施しています。
一方、34歳以下の比較的若い方には「第1種定期健康診断」を行っています。
検査項目は、若いうちから検査しておいたほうがよいものに絞ってあり、第2種定期健康診断に比べて少なくなっていますが、毎年1回、自分のからだの状態をチェックすることは、成人病予防の第一歩であり、大変重要なことです。
よりよい健康生活を目指すためには、自分の健康は自分で守り育てていかなければなりません。
定期健康診断は欠かさず受診し、健康管理に努めてもらいたいと思います。
ガン検診と併せて受けて、健康管理は万全にしましょう
また、定期健康診断とは別に、日本人の死因の第1位であるガンの早期発見を目的に、ガン検診を実施しています。
医療技術の進歩している現在では、ガンは、早期のうちに発見できれば、ほとんど治ります。
ガンが怖いというのは、検診を受けないで放っておき、見つかったときには手遅れ、というのが怖いのです。
定期健康診断と併せて、ガン検診も積極的に受診し、健康状態をチェックし、異常になる手前、手前で、生活をコントロールしていければ、自身の健康管理は万全と言えるでしょう。