尿酸 尿蛋白 尿潜血反応の痛風 尿検査とは

尿酸・尿蛋白・尿潜血反応で分かる事とは?

尿酸の痛風検査、尿蛋白や尿潜血反応の尿検査の解説を紹介しています。尿酸は痛風の原因になる物質で、尿蛋白は腎臓や尿路の異常、尿潜血反応はごくわずかな血尿や尿路のガンの症状を見つけます。

「尿酸」の痛風検査☆基準値:男性7.0mg/dl以下、女性6.0mg/dl以下

細胞の残りカス
尿酸は痛風の原因になる物質で、私たちのからだは多数の細胞でできています。
この細胞の中にある、ATPや核酸が代謝されて生ずる残りカス(老廃物)として尿酸ができます。
尿酸とその前駆物質は主に、肝臓、筋肉、骨髄などで作られ、大部分は尿とともに排泄されます。
プリン体の多いものを摂り過ぎたり、排泄が多いと増える
尿酸の体内での産生が増加したり、食事とともに摂取されるプリン体が多かったり、尿への排泄が減少したりすると、血液中の尿酸が増加します。
尿酸値は男性は女性より1mg程度高いのが普通です。
~「尿酸値が高い」とあったら?のページを参照~
※プリン体とは、プリン体という共通の構造を持っている物質の総称。細胞の核にある核酸やATPもプリン体の1つ。尿酸にもプリン構造がある。食品では、肉類、ナッツ類、貝類などに多い。

「尿蛋白」の尿検査 基準値:陰性(-)

腎臓や尿路の異常を見つける
尿蛋白の検査は、腎臓や尿の排泄路の異常を発見するきっかけとなります。
血液中の蛋白質(たんぱくしつ)のうち、主としてアルブミンは、腎臓の糸球体という部分で大量に濾過(ろか)され、いったん尿の中に出てきます。
しかし、すぐに次の尿細管という部分で再吸収され、最終的な尿では、ごく微量でしか存在しません。
健康診断で行われる検査法では検出されないのが普通です。
腎臓や尿路
心配のない蛋白尿もある
腎臓に異常があると、糸球体での濾過が増えたり、尿細管での再吸収障害が起こり、尿中に大量の蛋白質が出てきます。
このときは、健康診断で行われる検査法でも検出され、尿蛋白は陽性となります。
腎臓を含む尿路のどの部位に病気があっても、尿に血液が混じることがあり、この場合も尿蛋白が陽性になります。
しかし、無症候性蛋白尿とか、生理的蛋白尿と呼ばれる、心配する必要のない場合もあります。
~「尿蛋白が出ています」「尿潜血反応を認めます」「腎機能検査の一部に異常を認めます」とあったら?のページを参照~

「尿潜血反応」の尿検査について 基準値:陰性(-)

試験紙でごくわずかの血尿もわかる
尿に大量の血液が混じると、ピンク~赤い尿となり肉眼でも血尿であることがわかります。
これを「肉眼的血尿」と言います。
しかし、ごく微量の血液が混じっているときは肉眼ではわからないので、尿を遠心分離機にかけ、沈渣(ちんさ)を顕微鏡で見て調べます。
この程度の血尿を「顕微鏡的血尿」と言い、これを簡便に調べるために、試験紙を用いる方法が尿潜血反応です。
時には尿路のガンの症状の場合も
腎臓、尿管、膀胱(ぼうこう)、尿道など、尿の通り道を「尿路」と言いますが、この尿路のどこかに異常があると、尿に血液が混じることがあります。
病気の種類は多く、尿潜血だけでは病気の診断はできませんが、尿路の病気を発見するきっかけとなります。
糸球体腎炎などの腎臓の病気を発見するきっかけとなります。
糸球体腎炎などの腎臓の病気、腎盂(じんう)炎や膀胱炎などの感染症、尿路結石、前立腺炎などがよく見られる病気ですが、ときには腎ガンや膀胱ガンの唯一の症状である場合もあります。
~「尿蛋白が出ています」「尿潜血反応を認めます」「腎機能検査の一部に異常を認めます」とあったら?のページを参照~

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