尿蛋白・尿潜血・腎機能に問題があれば?
検査結果で、尿蛋白が出ています、尿潜血反応を認めます、腎機能検査の一部に異常を認めますとあったら、どうすべきかを解説しています。心配のない蛋白尿もありますが、まずは内科に受診しましょう。
尿蛋白.尿潜血反応.腎機能異常
蛋白尿と尿潜血反応については、 尿酸・尿蛋白・尿潜血反応、尿素窒素・クレアチニンのページを参考にしてください。「腎機能検査の一部に異常を認めます」というのは、血清クレアチニン値が高いことを示しています。
これらの検査はいずれも、腎臓、尿管、膀胱、前立腺、尿道などの泌尿器の病気を見つけるきっかけとなるものです。
尿蛋白が出ていたら、主として腎臓の病気が疑われます。その他に、腎盂炎や膀胱炎などの尿路感染症などでも陽性になります。
しかし、38度以上の熱があるときには、「熱性尿蛋白」と言って、腎臓などに異常がなくても尿蛋白が陽性になることがあり、熱が下がれば自然に正常化します。また、若い人などでは単に立っているだけで尿に蛋白が出る「起立性尿蛋白」という場合もあります。これらの尿蛋白は特に心配をする必要はありません。
まず内科に受診しよう
尿潜血反応が認められれば、腎臓から尿道までの尿路のどこかで、少量ながら出血していることを示しています。しかし、病気の種類は多数あり、直ちに病名が決まるというものではありません。一部には「特発性腎出血」や「遊走腎」などの場合の心配のない尿潜血もあります。
クレアチニン値や尿素窒素値が高い時は、腎機能が低下していると考えられます。
これらのいずれの場合も、精密検査を必要とすることが多く、とりあえず、内科に受診してください。ときには、泌尿器科で検査したり、治療を受ける必要のある場合もあります。
内科や泌尿器科を受診するといには、尿の検査が行われる可能性が高いので、診察前に排便したくなった時は、採尿すべきか、受付で確かめてください。
また、受診当日の起床時の尿を、綺麗に洗ったプラスチック容器に入れて持参すれば、役に立つかもしれません。